2023.12.10SUN - 17SUN ARIAKE COLOSSEUM 有明コロシアム ワールドスケートボード東京2023
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WORLD SKATEBOARDING TOUR: 
TOKYO STREET 2023
WORLD CHAMPIONSHIP
ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京 2023.12.10SUN - 17SUN ARIAKE COLOSSEUM 有明コロシアム

World Skateboarding Tour

©︎Kenji Haruta / World Skate

COLUMN |

予選結果レポート

日本初開催の「ワールドスケートボードストリート世界選手権2023東京」(以下、ワールドスケートボード東京2023)は、その開幕を祝福するかのような晴れ渡る紺碧の天蓋に包まれて、12月13日(水)と14日(木)の2日間で予選を実施。

47の国と地域から参加した220名を超える選手たちから、12月15日(金)の準々決勝に進む選手たちが決定しました。

世界ランキング(OWSR)の上位1-5位は予選を免除され、予選を勝ち上がった選手と合わせて男女各32名が準々決勝に進みます。16日(土)の準決勝にはそこからさらに16名に絞り込まれ、最終的に17日(日)の決勝は8名で競われます。

なお、12月16日(土)準決勝と17日(日)決勝の模様はテレビ朝日系列で放送するほか、TVerでは無料ライブ配信も行います。

©︎Yoshio Yoshida / World Skate

予選と準々決勝は45秒ラン方式で行われ、各選手が2本ずつ、最も得点の高い1本がカウントされます。準決勝以上は、より難易度が求められるベストトリックが追加されます。もしランで失敗したとしても合計点のうちの1/3にしかならず、ベストトリックの2回の得点によっては挽回が可能となります。一方、予選と準々決勝では完成度の高い技を組み合わせてミスすることなく走り切ることが求められます。

2日間のプラクティスを経た各選手のランを見続けていると、コースに設置されたセクションが、戦略的にそして意図的に設置されていることに気がつくのではないでしょうか。

今大会のコースは高低差を利用した流れるようなデザイン。その中でも中央の9段の大きなステアからは、わずかワンプッシュほどしか入れられない短いストライドで、次のセクションとなる小さな傾斜へ進入する形になります。

またこのコースの流れを面白くしているのは、ハバレッジ(ステアの横に付いている下りのレッジ)からダウンレールまで全てのセクションが同じ向きに設置されていることであり、このコースデザインによって、各選手は数十秒間のラン2本の中でこれらのセクションを上手くこなしていく必要がでてきます。

そのため、一連のセクションを滑り切り反対側から戻ってくる時に選手たちがどのようなトリックをチョイスするかが彼らのスコアを左右する焦点になり得ます。そういう意味ではランセクションの時にこそ、加点のチャンスが隠されていると言えるのです。

©︎Kenji Haruta / World Skate

また選手たちのコーチにとっても、特に頭を働かせる場面になります。なぜならステアでの華やかなトリックは注目を集め得点を稼ぐポイントではあるものの、最終的なランスコアを左右するのは反対側から滑ってくる時に小さな傾斜や水平に設置されたバーやレッジを使ってどのようなライディングを見せることができるかにも関わってくるからです。

今回の注目すべき新星たち、まず女子では、世界ランキング(OWSR)77位からなんと13位で準々決勝に進出したチェコのティーンエイジャー、ローラ・ザコヴァと、74位から24位で予選を通過した中国のヤンリン・ツーです。

男子では、IOCのユース選手育成プログラムに参加しているペルーのデイヴィッド・トゥエスタが11位で予選通過、日本の新星長井太雅も、予選に挑んだ他の日本人選手7名同様に見事準々決勝にコマを進めました。

青木勇貴斗が男子予選トップ通過、吉沢恋が日本人選手の中で最高位の3位で準々決勝にコマを進めるなど、日本人選手は男女ともに全員が準々決勝に進みました。

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